猪名川町　2025年4月オープンのお店ご紹介　（兵庫県／川辺郡／日生中央／阿古谷／笹尾／杉生／柏原／木津／白金／開店／ニューオープン／グルメ）

猪名川町（いながわちょう）は、兵庫県南東部に位置し、清流猪名川の源流域に開けた自然豊かな町です。かつては多田銀銅山で栄えた歴史を持つ地域でもあります。

地理・自然

• 位置: 兵庫県の南東部、中国山地の延長部にあたる丹波山地南西端の摂丹山地に位置しています。東は大阪府能勢町、南は川西市、西は宝塚市と三田市、北は丹波篠山市に接しており、川辺郡を猪名川町単独で構成しています。
• 地形: 北から南南東に蛇行する猪名川に沿って平坦部が広がり、その周囲を北摂の山々が囲んでいます。最高地点は大野山（標高753m）、最低地点は66mです。町の総面積の約80%が山地で占められています。
• 気候: 瀬戸内型と内陸型気候を併せ持つ二面性気候が見られます。この多様な気候により、植物の種類も豊富です。
• 景観: 山々に囲まれ、清流猪名川が流れる緑豊かな里山の風景が広がっています。特に、高さ30m、幅100mにおよぶ屏風のような岩壁「屏風岩」は、四季折々の美しい景観を作り出しています。

歴史

• 旧石器時代からの歴史: 猪名川町域の歴史は、約2万年前の旧石器時代に遡ります。猪名川沿いには多くの遺跡が発見されており、古くから人々が生活していたことがわかります。
• 多田銀銅山: 江戸時代には、銀を含む大鉱脈が発見され、徳川幕府の直轄地として代官所が置かれました。最盛期には「銀山三千軒」と言われるほどの賑わいを見せ、豊臣秀吉ゆかりの坑道（間歩）も残されています。多田銀銅山は、平安時代末期から昭和48年の閉山まで、継続的に採掘が行われていました。
• 近現代: 昭和30年（1955年）に中谷村と六瀬村が合併し、現在の猪名川町が誕生しました。

産業

• 製造業: 金属製品製造業や電子部品・デバイス・電子回路製造業の事業所が立地しており、特に金属製品製造業は町の製造業において高い付加価値額と従業者数を誇ります。
• 第三次産業: 町内の事業所の約8割、付加価値額の約8割を占める中心産業です。卸売業、小売業、医療、福祉などが特に多く見られます。
• 農林業: しいたけ、自然薯、そば、栗などが農業資源として活用されています。特にしいたけは兵庫県屈指の産地として知られています。
• 物流産業: 新名神高速道路の開通により広域交通アクセスが向上したことで、プロロジスが最新鋭の物流施設集積拠点を開発するなど、物流産業の集積が進んでいます。

観光・名所

• 道の駅いながわ: 地元野菜の直売、猪名川名物の十割そばが味わえる「食事処 そばの館」、特産品やお土産を販売する「地域農業情報センター」があります。
• 国史跡 多田銀銅山遺跡: 豊臣政権時の直轄鉱山であり、秀吉ゆかりの坑道などが残されています。多田銀銅山悠久の館では、銀山地区の歴史が紹介されています。
• 猪名川天文台（アストロピア）: 大野山（標高753m）にある天文台で、プラネタリウムや望遠鏡による天体観測が楽しめます。猪名川町の名称から命名された小惑星「イナガワ」を見ることもできます。
• 静思館: 昭和初期のモダンクラシックな和風邸宅「旧冨田家住宅」を公開しており、和洋折衷の美しい建築を鑑賞できます。
• ふるさと館芝生広場: ふるさと館に隣接する広々とした芝生広場で、人工水路での水遊びも楽しめます。
• 果物・野菜狩り: いちご狩りやたけのこ掘りなどの体験ができる農園があります。
• その他: 内馬場の森、景福寺などの自然や歴史に触れることができるスポットも点在しています。

特産品

• そば: 道の駅いながわの「そばの館」で味わえるそば粉100%のそばが有名で、そば打ち体験もできます。
• しいたけ: 兵庫県屈指の産地で、乾燥しいたけも販売されています。
• 猪肉（ぼたん鍋）: 山里ならではの冬の味覚として、ぼたん鍋が楽しめます。
• 清酒「花衣」: 江戸時代から酒造りが盛んで、清酒「花衣」や「大吟醸・源氏の雫」などが製造されています。
• 栗: 秋の味覚として栗の産地としても知られています。
• 加工品: 「大人のそば茶プリン」、「猪名川町産天然はちみつ『百花蜜』」、「佐保姫のプリン」、「里山バラエティーBOXサンド」、「大好きいなぼうクッキー」など、道の駅いながわで様々な特産品が販売されています。

猪名川町は、豊かな自然と歴史、そして特色ある産業が調和した魅力的な町と言えるでしょう。