2023ラグビーW杯速報 10月30日更新 南アフリカが最多4回目の優勝を連覇で飾る!

ラグビー ワールドカップ コラム

トーナメント勝ち上がり表

試合結果一覧

準々決勝

 ①  プールC 1位 ウェールズ
  vs プールD 2位 アルゼンチン

結果:アルゼンチンの勝利 (29 – 17)

アルゼンチンが先行される苦しい展開を覆し、逆転勝利。
強靭なFWを軸に、規律と経験でW杯4強常連国を上回った。
過去大会で見られた脆さはベテランが試合を締めることで補った。
ウェールズは地力でアルゼンチンを上回っていたと思われただけに勿体ない敗北となった。
一時的に劣勢になった際の打開するプレーの準備、困ったときのよりどころがチーム戦術や個人としてもあまり無かったように思えた。

 ②  プールB 1位 アイルランド
  vs プールA 2位 ニュージーランド

結果:ニュージーランドの勝利 (28 – 24)
ニュージーランドが近年最大の天敵であるアイルランドを僅差で退け、準決勝進出を決めた。
スクラム、ラインアウトといったセットプレーは完璧な内容。
要所でもジャッカルを繰り返しアイルランドの猛攻の芽を摘むことに成功した。
アイルランドはまたしてもベスト8で大会を去った。
世界ランク1位、世界最高のスタンドオフ・セクストンの力をもってしても悲願は叶わなかった。
しかし世界一の攻撃力は確かにニュージーランドを脅かし、逆転勝利まであと一歩のところまで追いつめたことは今後の礎となるはず。
若手は確実に育っている。
4年後のベスト4進出、そして優勝を予感せざるを得ない敗退だったと言えるだろう。

 ③  プールD 1位 イングランド
  vs プールC 2位 フィジー

結果:イングランドの勝利 (30 – 24)
勢いに乗るフィジーを北半球の巨人が退けた。
後半、連続トライで脅威の粘りを見せつけたフィジーに対して、イングランドはキックの精度で上回った。
決勝トーナメントではキックが大きなキーになることを最認識させられる試合だった。
今大会、キックで強い印象を見せているイングランド。
次の南アフリカ戦でも、輝きを放つことができるのか。

 ④  プールA 1位 フランス
  vs プールB 2位 南アフリカ

結果:南アフリカの勝利 (29 – 28)
開催国の初優勝の夢を打ち砕く勝利。
今大会屈指のシーソーゲームを南アフリカが制した。
解説不要、とにかく見てほしい!

準々決勝の総評

今大会も全てが僅差の名勝負が繰り広げられた準々決勝。
大会中、最も内容が濃い試合となりがちな準々決勝。
今回もその言葉に違わぬ試合となりました。

前評判を覆し、南半球勢がベスト4に3か国残る結果に。
まだまだラグビー界では絶大な実力を持つ南半球。
そこにイングランドが食い込めるのか。

準決勝

 ①と②の勝者
  アルゼンチン vs ニュージーランド
予想:ニュージーランドの11点差以上の勝利 → 当たり
結果:ニュージーランドの勝利 ( 44- 6 )

ニュージーランドがさすがの力を示し、アルゼンチンを圧倒。
フランスに敗れた手負いの獅子、ニュージーランドに慢心はない。
得意のオフロードパスを封印し、正攻法でアルゼンチンを破壊した。
現在のニュージーランドに死角は見当たらない。

アルゼンチンはまたしてもベスト4の壁を突破できなかった。
特別悪い点は見当たらない前半に、試合の趨勢を決められてしまった。
決勝進出には、またもう一つ上のレベルの何かが求められる、そんな試合だった。
FW陣とBK陣の互いの信頼、チームとしての完成度、献身性、規律の全てが求められる。
ラグビー強国としての歴史がその背景となるが、その歴史に敗北した感がある。

 ③と④の勝者
  イングランド vs 南アフリカ
予想:南アフリカの3点差以内の勝利 →当たり
結果:南アフリカの勝利 (16 – 15)

南アフリカが最後の最後に勝ち越しての大逆転勝利。
ペナルティーゴールのみの重苦しい展開をトライで切り拓いた。
先行されてドロップゴールで突き放される苦しい展開を
覆したのは、優勝するに相応しい力をもつ証拠。
早めに交替カードを切る勇気を監督が持っていることも
彼らの力を底上げしている要因だろう。

イングランドはここでもキックで魅せてくれた。
南アフリカ相手に一時は15-6とリードしたが、そのあとは
守勢に回ってしまった。
キック以外に脅威をもたらす武器がなかったこと、
最後に後手に回ってしまったことが、勝敗を分ける結果となった。

3位決定戦

 アルゼンチン vs イングランド
結果:イングランドの勝利(23 – 26)

初戦で激突した両雄が3位の座を争って再び相まみえた。
オープンな展開となった戦いだったが、イングランドが再びキック力で違いを見せ、勝ち切ることに成功した。
イングランドはやはり伝統の戦いをすれば、強い。

アルゼンチンは前評判こそ低かったものの、4位という素晴らしい成績で大会を終えた。
最後の最後にサンチェスのキックミスで大会を去ることとなったが、彼を始めとしたベテラン勢に支えられた今大会だった。

決勝

 ニュージーランド vs 南アフリカ
予想:南アフリカの3点差以内の勝利 → 当たり
結果:南アフリカの3点差以内の勝利(11 – 12)

試合予想
準決勝で圧勝し余力を残したニュージーランドが準々決勝・準決勝と死闘を繰り広げて満身創痍の南アフリカを迎え撃つ。
一見ニュージーランドが圧倒的な優位に見えるが、南アフリカは勢いだけで勝てる相手ではない。
ニュージーランドに慢心があれば南アフリカは難なくニュージーランドに勝利するだろう。
しかし、今大会のニュージーランドは初戦で敗れ、準々決勝でも死闘を潜り抜けてきた。
そのため彼らに慢心は無く、互角の勝負が繰り広げられるだろう。

南アフリカの長所は伝統のFW陣。
世界最強のFW力は、ニュージーランドをも上回る。
南アフリカはまず相手の長所であるハンドリングスキルを前進する守備で潰しにかかるだろう。
それが完遂された段階で、ほぼ勝利は南アフリカの手中にあると考えてよい。

ニュージーランドはFW合戦で窮すると、今大会何度も見せているハイパント攻勢をかけるだろう。
ローリスク・ハイリターンの優れた攻撃であるが、空中戦でも上回る南アフリカ相手にどこまで通じるか。
そうすると、ニュージーランドが勝つための道は限りなく狭い道であるように思う。
ハイパントで楽をしようとするのではなく、徹底してボールを細かく動かし、南アフリカにタックルの的を絞らせないような戦いをしつこく続けることが、ニュージーランドが勝つためのカギになるのでは、と考えるが、どこまで我慢強く戦うことができるか。

試合結果
序盤からカードが飛び交う荒れた展開。
危険なタックルでニュージーランドは主将ケインを失う致命的な展開。
一方の南アフリカは唯一のフッカー本職であるムボナンビが負傷し、スクラムに大きな不安を抱えることになった。
雨の影響か、規律面で乱れたニュージランドが浮足立った姿を見せたのに対して、ペナルティキックで着実にリードを広げた南アフリカがリードして前半を折り返した。

後半は人数不足のニュージーランドが捨て身の攻撃。
積極的な展開で南アフリカ守備陣を脅かした。
中でも光ったのは、ジョーディー・バレット。
空中戦では無類の強さを発揮した彼が、ハイパントに頼るしかなくなった展開の中で大活躍し、陣地を大きく回復することに成功した。
波状攻撃でトライを返し、1点差に追いついたニュージーランド。
最後の最後まで攻めの姿勢を貫いたが、南アフリカが決死の守備で虎の子の1点を守り抜いた。

まるで、2011年ワールドカップ決勝のニュージーランド対フランスの再現のような試合展開。
ニュージーランドは、今度は優勝国の後塵を拝することとなった。
南アフリカは、世界最多となる4回目の優勝を、2カ国目となる連覇で飾った。

ウマンガンの優勝予想は当たったのか?

ウマンガンの優勝予想国は、南アフリカでした。結果や、いかに??

結果は、見事的中でした!
今大会、グループリーグでは外しまくったウマンガンの予想でしたが、準決勝以降はすべてバッチリ当てることに成功しました。
終わりよければ全てよし!(自分に甘い)

予想結果:3勝 8敗

2023ラグビーワールドカップ 総括

2023年ワールドカップは南アフリカの優勝で幕を閉じました。
南アフリカはアイルランド、フランス、イングランドと死闘を繰り広げながら満身創痍で決勝まで勝ち上がってきました。
決勝のニュージーランド戦もまさに死闘。
しかし、南アフリカらしい圧倒的な守備力で接戦を制し、ラグビー界の巨人たる力を見せつけてくれました。

ダークホースではフィジー、ポルトガルが世界を大いに驚かせてくれました。
また新しい風が、ラグビー界に吹こうとしています。

今後のラグビーの行く末を考えると、今大会は準決勝に南半球勢が3カ国残る結果となりました。
ラグビーの歴史を振り返ると、常に南半球が世界のラグビーを牽引してきました。
しかし、昨今のフランス・アイルランド・ウェールズの躍進は目覚ましく、南半球勢の実力を上回ろうとしています。
次回大会、北半球が席巻するラグビーワールドカップが見られるのでしょうか・・・
その中に、我らが日本も加わってくれていれば、嬉しいですね。

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