メイウェザーの秘蔵っ子カーメル・モートンとは何者? 井上のライバルのパートナー? 全米アマ18冠・神童 あの選手に噛みついたのはなぜ? 身長は?

Carmel Moton(カーメル・モートン) 芦屋移住のすゝめ
Carmel Moton(カーメル・モートン)

こんにちは、アシヤタガラスです。

アメリカで期待の新星がプロデビュー勝利を果たしました。
その名は、カーメル・モートン(Curmel Moton)
あのフロイド・メイウェザーJrの秘蔵っ子として知られる17歳です。

彼は今、ボクシングファンの間で話題になっています。
プロデビュー間もなく、あの超有名世界王者に噛みついたというのです。
アメリカ人らしい、ビッグマウスなエピソードですよね。

そんな将来有望なモートン選手を解剖してみましょう。

カーメル・モートンとはどんな選手?

カーメル・モートンは17歳のプロボクシング選手です。
右利きのオーソドックスで、鋭いステップと強力なパンチが持ち味です。
スピードとパワーを併せ持つ良い選手であると言えるでしょう。
身長は157cmと、小柄です。

カーメル・モートンのアマチュア戦績

アマチュアで圧倒的な成績を収めており、2015年のデビュー以来の戦績は48勝2敗(Boxrecより引用)。
一説には133勝2敗とか156勝7敗とかいう数字も飛び交っており、大きく数字が揺らいでいるのはご愛敬ですが(笑)、
全米アマチュア18冠の実績を誇っているとかで、実力があることは間違いない選手です。

プロデビュー戦で圧勝劇!

2023年9月30日にはプロデビューを果たし、4戦全勝3KOのエゼキエル・フローレス相手に初回KO勝ち。
2度ダウンを奪う圧勝を収めました。

↓Twitterの投稿です。レフェリーで見えない(笑)赤のトランクスがモートン選手。

↓こっちの角度なら、よく見えますよね!

↓ さらにもうひとつ、どうぞ。

最初のダウンは出会い頭のパンチで、正直なところ明確にカウンターを狙っていたのかは不明ですが、相手もしっかりガードを上げていたのに、その内側にパワーパンチを通しています。
本当に狙っていたのだとしたら、かなりの精度ですし、なによりタイミングが素晴らしいですね。
効かせるタイミングをよく理解しているんだろうな、と思いました。

なぜカーメル・モートンは騒がれているのか?

なぜプロデビューしてまだ1戦目の彼がこれほど騒がれているかというと、彼を激推ししているのが、あの五階級制覇王者、フロイド・メイウェザーJrだからなんですよね。
メイウェザーが”偉大になる運命”と言っていることから、並々ならぬ期待を寄せているのが分かります。
ボクシングスタイルも自身に似ていると言われており、相手に打たせずに自分が一方的に打つ、そのような技術の高いボクシングを嗜好しているのだと思われます。

カーメル・モートンが大炎上? ビッグマウスであの有名王者に噛みついた!

さらに、騒がれているもう一つの理由が、あのスーパーバンタム級WBC,WBO統一王者、我らが井上尚弥選手に噛みついたからなんです。
プロデビュー戦後の会見で、モートンは

「イノウエは間違いなく良い選手。技術があって、速いし、何よりも強い。ただ、僕は彼よりもずっと大きく、ずっと優れた選手になれると思ってる」 出典

と発言しました。
うーん、かなりのビッグマウスですね(笑)
これがアメリカのボクシングファンの間で炎上しているようです。
なにやら、生意気だとか、身の程を知らないとか、恥知らずとか・・・

まぁまぁ、まだ17歳なんだし、いいじゃあないですか。
ほら、見てくださいよ、この初心な顔を!

アメリカさんはいつから日本みたいな出る杭打つ文化になったんですかね。
これから本当に井上選手を越えるような選手になるかもしれないじゃあないですか(無理だと思うけど)。

しかしこの発言には背景があり、ライト級世界王者(内定王者 笑)のシャクール・スティーブンソン(米)が、「スタイルはイノウエに似ているかもしれない」とモートンについて語っていたことに関する質問があり、それに対する答えだったようです。
そりゃ、プロなんだから聞かれたらリップサービスでそれくらい言うんじゃないかなぁ。
まだ若い才能ですからね、これから温かく見守っていきましょうよ。

カーメル・モートンのボクシングIQは高いのか?

一方で、モートン選手は井上尚弥vsフルトンの世紀の一戦について、このようにも語っています。

「イノウエは良い選手だと分かっていたし、モンスターと呼ばれる理由も分かっていたけど、フルトンが勝つと思っていた。間違っていたよ。フルトンがアウトボクシングするかと思っていた。イノウエはやってのけたね」
「イノウエのパンチが違うね」
「彼の天井は130ポンド(スーパーフェザー級)だと思う。その階級は支配できると思う」
イノウエがフルトンにアウトボクシングの部分で勝つとは思わなかった。驚いたよ。フルトンは才能も技術もあるけど試合は想像とは違う方向へ行った」
 出典

多くの黒人選手が、フルトン選手が勝つと予想していましたが、モートンも例外ではなかったようです。
そのことを正直に打ち明けていたのは面白いですね。

フルトンがアウトボクシングをしなかったのではなく、させてもらえなかったんですよね。
その理由はこちらのページにも書きましたが、そこの駆け引きが理解できていないのであれば、井上選手には絶対に勝てないと思います。
「井上がモンスターと呼ばれる理由もわかってた」、と言っていますが、この発言からは井上選手のことをパンチ力が凄い選手、というくらいの認識だったようで、それにアウトボクシングつまりスピードを兼ねた選手という程度の認識のアップデートであり、井上選手のことをそのように単純に捉えているように思えてなりません。
井上選手はそれだけでなく、寸分の狂いない見切り、精度の高いパンチと超高速のステップワーク、最高の頭脳全てを兼ね備えた選手であり、それが”モンスター”と呼ばれる所以。
フルトン戦は、その実力がいかんなく発揮された試合でした。

いくらスピードやパワーで上回ろうとも、ボクシングの設計力、ボクシングIQとも言われますが、それがまだモートンには足りないが故に井上vsフルトンの見方も浅いものになってしまっているんだろうなと思います。
そりゃそうです、まだ17歳ですからね。
高校生にそこまで求めちゃいけません。

フルトン戦の考察におけるモートンの発言は、高いボクシングIQを裏付けているものではありませんでしたが、これから強い相手と対戦するにあたって、どんどんと高いIQを積み上げてほしいものですね。

実際カーメル・モートンは強いのか?

では、実際のところカーメル・モートンは本当に強いんでしょうか。
メイウェザーはお金になるためだったら何だって言うだろうし、アマチュアの戦績だけではプロでも伝説的な成績を残すことの裏付けになるとは限りませんよね。

そこで、実際に戦ったことのある選手の感想を調べてみました。

東洋太平洋フェザー級王者の堤駿斗選手は2023年8月下旬からラスベガス合宿を敷き、そこでカーメル・モートンと2度目のスパーを行ったとのことでした。 出典
モートンとは半年前にもスパーをやっているのですが、”そのときよりもすごく強くなっていたので驚いた”、と語っています。

しかし、スパーリングで負けたとか、手が付けられなかった、とかそういうような発言はありませんでした
ちなみに、井上尚弥選手は高校生のプロデビュー前の時点で当時世界王者だった八重樫東選手をコテンパンにやっつけたそうです・・・

さらに、メイウェザーは「モートンの相手は世界フェザー級王者のリー・ウッドじゃないと釣り合わない」、というようなことを言っているようです。
その発言に対して、堤駿斗選手は「アメリカで何度もスパーしたけど流石に」と現実的ではないと言っているようですね。 出典

モンスターと比較することが間違っているのかもしれませんが・・・
そう考えると、まだまだモートン選手は特別突出した実力は無いのかもしれませんね。

現在は何階級?井上選手との対戦はある?

初戦はスーパーフェザー級で戦ったモートン選手。
今後はフェザー級に落として戦うプランもあるようで、相手に合わせて階級を変えていくのかもしれません。

現在はスーパーバンタム級を主戦場としている井上選手。
フェザー、スーパーフェザー級にいずれ上げていくことを公言している井上選手ですから、どこかでモートン選手と対戦することになる可能性はありますね。
対戦相手がいないとまで言われる井上選手にとって、階級を上げた後に楽しみな対戦相手であることは間違いなさそうです。

スパーリングパートナーは、あの井上尚弥選手のライバルだった!

2023年12月26日、井上尚弥選手とのスーパーバンタム級4団体統一戦が組まれている、マーロン・タパレス選手。
彼が現在スパーリングを行っているのが、カーメル・モートン選手だということです!

↓↓ フィリピン語(?)の動画で全く聞き取れませんが・・・笑 参考に見てください!

なんと、タパレス選手は、前述のシャクール・スティーブンソン選手が、「モートンは井上に似ている」という発言を聞いて、仮想井上尚弥として、カーメル・モートンに白羽の矢を立てたとのこと。
シャクールの発言の影響力の大きさが伺えますね。

井上尚弥選手は唯一無二、彼のような選手は古今東西、存在しないと思っていますし、彼の代わりにされるのはモートンにとっても正直ちょっと荷が重いんじゃないかとも思いますが・・・
あのキビキビした動きは井上尚弥選手に似ていると言われても腑に落ちる部分があります。

っていうか、この動画を見る限り、身長163cmのタパレスより明らかに高いですよね。
公式の157cmというのは、どう考えても逆サバだと思います・・・
どうしてそんな登録をしているのかは不明ですけど、小さい選手が大きい選手をなぎ倒している、というような印象付けをしたいのかもしれませんね。

まとめ

メイウェザーの秘蔵っ子、カーメル・モートン選手をご紹介しました。

アマチュア時代の戦績をご紹介しました。
プロデビュー戦の様子もTwitterに乗せられていましたね。

ボクシングIQはまだまだこれから。
この先が楽しみな、モートン選手でした。

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